小野川温泉の魅力

尼湯

小野川温泉にまつわる人々

時をさかのぼること1200年前 平安時代美人の誉れ高い歌人、小野小町が父を探し京の都から東北に旅した道中で病に倒れ薬師如来お告げの湯に湯治し病を治しました。この湯の発見が小野川温泉の開湯であったという言い伝えがあります。
小町は父である小野良真(よしざね)を慕い、京都から出羽(現在の山形と秋田)へと旅立ったものの、小野川で病に倒れてしまいます。
 その時の自分の顔を川面に写しだすと、目はつり上がり、肌も醜く、鬼のようだったとか。
 そこで温泉に浸かると病は治り、絶世の美女に生まれ代わったと言い伝えられています。

伊達政宗も1567年、米沢城主伊達輝宗の長男として誕生し、幼少時期を米沢で過ごしました。

上杉景勝も関が原の戦いの後、減封・移封され米沢城主となりました。
また景勝に仕えた直江兼継も、1598年より米沢城主を任されます。

歴史上の人物が皆、小野川温泉につかったことを想像すると時を越えて身近な人に感じられるかも知れません。

にゃん小町

小野川温泉の泉質 含硫黄 ナトリウム・カルシウム 塩化物泉

「温泉ビューティー研究家」石井宏子さんが小野川温泉について解説してくださいました。

キーワード1:硫黄泉

硫黄泉での温泉ビューティー作用の特徴は、内側からも期待できる美肌サポート。
硫化水素成分毛細血管の拡張作用があることから、抹消循環がよくなり、代謝促進作用、つまりデトックスが期待できると同時に、滞ったメラニンの代謝を促進してくれるので、シミ・くすみ対策も期待できる美白の湯ともいえるでしょう。
毛細血管が拡張、つまり、血流がよくなれば、酸素や栄養も順調に供給され、とどこおりがちな老廃物は運び出されて、クリーンな体、クリアな美肌へ導いてくれるというわけです。この代謝促進作用は、たくさんの温泉ビューティーをもたらしてくれます。腸の運動を盛んにして、便秘解消が期待でき、体内のデトックス、メラニンの代謝の促進が期待でき、シミ・くすみ対策にもおすすめの美白作用も期待できる美肌泉質です。

小野川温泉足湯

キーワード2:塩化物泉(塩分濃いめ)

小野川温泉のお湯は、塩分濃いめの塩化物泉。塩化物泉は、温泉に含まれる塩の成分が皮膚表面にある皮脂やたんぱく質などど結びついて”塩皮膜”を形成します。それが薄いヴェールのように肌を包み、肌の水分や熱を逃げにくくする保護膜のような働きをしてくれます。湯あがり後も、「しっとり」「ほかほか」が持続する「保温&保湿」作用が期待できます。塩の温泉は、通称「熱の湯」と言われるほど、あたたまり作用が高く、皮膚温度の上昇や発汗促進作用が期待できます。また塩皮膜作用で湯上り後もポカポカが持続。温泉で体の芯まであたためられることによるエネルギー消費の持続時間も長くなることで、冷え性ダイエットメタボリックシンドロームが気になる方にもおすすめしたい温泉です。

キーワード3:メタけい酸(美肌成分)

メタけい酸は、温泉に含まれる天然の保湿成分でお肌の新陳代謝を促進してつるつる美肌にしてくれる成分。お肌のセラミドを整える作用が期待できます。この含有量が多いとお湯の肌触りがまろやかに感じられます。この含有量が50mg以上なら、温泉として認められる数値(=美肌に有効)ですが、小野川温泉は、このメタけい酸含有量が、241.7mgと豊富に含まれます!


その他にも、小野川温泉のお湯は、ラジウムを多く含んでいます。微弱な放射線は神経痛にも効果を発揮。温泉のお湯を利用して作った温泉卵も小野川の名物です。小野川温泉はマイナスイオンもとても豊富という結果がでており、温泉に入っていて心も体も、ほっとリラックスできるのはこの効果もあるのかも知れません。

温泉ビューティ石井宏子さんのホームページへ

小野川温泉 飲泉所

飲泉所

小野川温泉街の旅館組合駐車場横に飲泉所があり、温泉のお湯を飲むことができます(無料)。
小野川の温泉水には多くのミネラルがイオン化されて含まれています。足湯(無料)も併設され、のんびりすごしていただくことができる小野川温泉の名所なのです。

一番上写真:小野小町飲泉所(旅館協同組合駐車場横)
二番目写真:足湯(同上)
三番目写真:飲泉所看板